短歌の目 第1回:3月 やまない胸の揺らぎを愛せよ
創作関係の記事が続きますが、今日も創作です。
出かけるバスの中で発表されたお題を見て、以前紹介した記事のようにjotterpadに貼り付けて行きと帰りのバスの中でさくさくっと詠んだのですが、今見たら.txtのタイトルが『単価の目』になってました。休みなのに仕事を思い出してる…っていうかそこ間違えちゃいかんでしょ。
3月の題詠短歌10首および投稿作品ご紹介です - はてな題詠「短歌の目」
気に入った歌があれば引用スター、もしくはブックマークコメントやブログのコメント欄に書き残していただけるとうれしいです。
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1.雛
よたよたと雛が後を追うように追えなかったの わたし人間(ひと)だし
2.苺
苺ジャム煮込む横顔笑い「これ、あたしの飛び出た腸(はらわた)」と言う
3.夕
飲み疲れようやく目覚めた俺の目に夕陽は眩しく美しすぎた
4.ひとり言
振り向いた背中に言い訳舌で書く これひとり言、ひとり言だから
5.揺らぎ
測定の不確かささえ許容せよ やまない胸の揺らぎを愛せよ
6.羊
ざくざくと針刺し針刺し羊から姿を変えて月の輪熊へ
7.線
線を消し混ざり合った痕跡はシーツに連なる皺の山脈
8.バク
「バクってさ、バクバク夢を食べるからバクって名前じゃないの」と君が
9.年度末
電卓を叩く手走れ年度末 伝票の山越えシュレッダーまで
10.信号
青信号渡らず眺めるシルエット 永久(とわ)に進めぬ彼の帽子
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今回は感想記事も参加者のみなさまが短歌を発表された時点である程度書いていこうかと思います。毎日ノックは受けたほうがいいですからね。読むのを楽しみにしておりまする。
そして、どんな風に受け止めてもらえるのかも楽しみにしておりまする。
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