さらさら録

日々のさらさらの記録

創作、あるいは自分を癒やすことについてのメモ

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カラスだって鳥である


今日はカウンセリングだった。ここ2週間で起きたこと、たとえばまゆげがなくなったことだとか家の雰囲気がとても悪く風当たりが強くなっていることだとか(やはりカウンセラーさんも親子関係に問題があると見ているようだ)創作をやっていることだとかを話した。
短編小説や短歌以外にも、羊毛フェルト消しゴムはんこなんかも作ったりするんだけど、カウンセラーさんはそれを「わたしの能力」だと評した。「何かを作ることはエネルギーが要ることだけど、それだけのエネルギーをちゃんと持ってる。そこまでやろうと思ってもなかなかできないから、多彩な分野でものを作れるってことは能力だし才能なんですよ」と言った。
わたしは、現実から逃げるため、現実で得られない救いを求めてしまうため、創作を行っているのかもしれないという話をした。どうしても救いを求めてしまうから、救いようのないオチが残るものが作れないと。カウンセラーさんは、「書くことで救いを得られることに慣れてくれば、いずれ書けるから大丈夫。創作することで自分を癒やす方法をあなたは知っているのだから、救われることを畏れないで」と言ってくださった。そう、今日のテーマは何となく「救い」の話だった。

帰り道、公園を散歩しながら思い出していた。

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考えてみたら僕自身、自分を治癒するために小説を書いているという部分があるような気もします。自分がゆがまないように、できるだけいろんなものをまっすぐにするとか。ゆがんだものごとの中を通り抜け、それから外に出ることによって、自分を回復するとか。もちろんそれだけではありませんが、そういうところもたしかにあります。通過し、回復するというのが、僕の書く物語のひとつのテーマになっているかもしれません。

わたしは何かを創ることで、自分を癒している部分が無意識のうちにある。だから、救いを設定したがるんだろう。
創作は、楽なことばかりじゃない。苦しくて唸ってボツにして、そういうことだってままある。だけどそれでもわたしが創作に向かうのは、それが自分を癒す方法だと知っているからなのかもしれない。

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