『ペンギン・ハイウェイ』を観た
この前公開されたばかりだと思ったら、もう最終週に差し掛かってしまい、慌てて観に行ってきた。結論から言うと、もう公開が終わってしまうのがもったいないほどよくできた映画だった。
劇中に登場するアオヤマ君ノートが見たくてパンフレットを買ったほど。
アオヤマ君の冒険と成長の少し不思議なひと夏の物語、と言ってしまえばそれまでなんだけど、その描き方がとても生き生きしてるのだ。細部まで作り込まれたレイアウトの中を、魅力的な登場人物とペンギンが縦横無尽に動き回る。わくわくして引き込まれて、現れる謎に夢中になって、そしてラスト20分は切なくてほろ苦くて涙が止まらなかった。なのに、観終えたときはほろ苦いながらも爽やかな気持ちだった。
とても愛おしい物語。
そして、すべてが高いレベルでまとまった映画だとも思う。もっと広まってもよさそうなのに、と思う反面、世界観に馴染めない人には厳しいかもしれない。とはいえ、やっぱり多くの人に一度は観てほしいな。