まるで人生が止まっているかのようだ
呼吸が鼓動が続く限り、そんなことはないのだけど。
今のわたしには、人生が止まっているかのように思える。この場所にただうずくまっているだけだ。ここからどこに向かうのかもわからない、上り坂の途中なのか下り坂の途中なのかもわからない。そんな場所でただうずくまっている。
爪が割れやすいので補強にマニキュアを塗っているんだけど、右手中指だけはクリアレッドのマニキュアを塗っている。それは1本だけ外しておしゃれにしているわけではなく、右手中指の爪だけぶつけたのかへこんでいるからだ。この爪がきれいに生え替わる頃、わたしはどうなっているのだろう。最近じゃ爪の伸びる速度まで遅くなってしまった。うずくまっている人間にふさわしい。
生きることが、わたしにはとても難しいことに思えて仕方がない。