さらさら録

日々のさらさらの記録

最強の女友達がいる

中学3年の頃からの女友達だ。彼女は早くに結婚出産し、今は二人目の臨月だ。出産どころか結婚の予定もないわたしとは対極の存在だけど、楽しくやっている。

彼女はわたしに、「結婚はいいよ」「子どもはいいよ」といった類の話を一切しない。そういうところが有り難いのだ、と彼女に言ったら「だって生き方は人それぞれじゃん?」とこともなげに言う。底辺を這いつくばって生きているようなわたしに、「なぎさらちゃんはがんばってる」と言う。生き方の違いをまるっと肯定し、対等なものとしてくれるのだ。

だからわたしも、彼女といると、自分自身を引け目に感じることなくいられる。わたしの周りの既婚の友人はこういうタイプの人が多くて、そのたびいつも救われるのだ。

彼女の娘は、わたしのことを「友達のなぎさらちゃん」と言う。それでいいのだ。親子揃ってわたしの友達なんてとても素敵だ。今は、彼女の子が産まれてくるのを心待ちに過ごしている。

短歌の目 7月 空飛ぶことを放棄している


今月もよろしくお願いいたします!

 

7月題詠 5首

1. 透

 かき氷食べ進めるほど透き通りもうじきわたしは南極になる

2. ホイップ

 ホイップを添えたシフォンケーキみたい予定調和に抱かれている午後

3. 果

 皮を剥くあなたの指が規定する桃はエロスの果実であると

4. ペンギン

 ペンギンを指さし笑う君もまた空飛ぶことを放棄している

5. 短夜

 短夜を切り裂く花火刹那とはこういうことかと君の目を見る

テーマ詠「あつい」

 広辞苑枕にうたた寝するひとの歴史の厚みを少し知ってる

 クーラーを効かせた部屋で淹れたてのコーヒーを飲むずるさを覚えた

 「暑いね」と言えば「暑い」と返すしかなくて陽炎揺れる道端

早くも夏バテをしている

猛烈なぐるぐるとした立ちくらみ、ぼんやりした頭痛と吐き気に悩まされている。クリニックの待合室で貧血手前で座り込んでしまい空いてる処置室で寝かせてもらうほどである。倒れたところが病院でよかった、いやよくないけど。

そこで体内の水分を排出してバランスを整えるという漢方を処方してもらったんだけど、なんと調剤薬局に在庫がなかった。なので入荷次第郵送してもらうことにした。

しかし入荷するまで体調不良は待ってくれない。相も変わらず体はだるく、汗はうまくかけない。そうだ、と思い立ちスーパー銭湯に行く。温泉と岩盤浴および休憩所のセットにしてたらたら汗を出し適切に水分を摂る。銭湯神ヨッピーが提唱する交互浴もやった。体がすーっと軽くなってびっくりする。気持ちよく汗をかいたら自律神経が目覚めた感じがした。これが溜まった水分を排出するということかもしれない。どうしようもなくだるくなったらまた行こうと思った。

元々体温調節が効きにくいためこうなってしまったのだけど、漢方なんかの力を借りつつどうにか生き延びたい。なぁ。

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