あめふるはるのよるに
あめふるはるのよるに わたしはひとり部屋にいて
カーテンのむこうの窓のむこうのことをかんがえる
梅はおちてしまわないか
沈丁花のかおりはとんでしまわないか
あめふるはるのよるに わたしはひとり部屋にいて
あの日つかみそこねたあの手のことをかんがえる
今はこどくではないか
払い除けてむかったさきはあかるいか
あめふるはるのよるに わたしはひとり部屋にいて
つづった言葉のゆくえはかんがえてもみえはしない
あめふるはるのよるに わたしはひとり部屋にいて
カーテンのむこうの窓のむこうのことをかんがえる
梅はおちてしまわないか
沈丁花のかおりはとんでしまわないか
あめふるはるのよるに わたしはひとり部屋にいて
あの日つかみそこねたあの手のことをかんがえる
今はこどくではないか
払い除けてむかったさきはあかるいか
あめふるはるのよるに わたしはひとり部屋にいて
つづった言葉のゆくえはかんがえてもみえはしない