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さらさら録

日々のさらさらの記録

○○の会

日々のこと

今の部署では先方から入電がある際、予め担当が決まっているので外線も内線も個人支給携帯にかかってくる。なので、代表電話は普段あちこちでバイブ音がする中ぐっすり眠ってるし、時々思い出したように電話がピルルルルッと泣いたら受話して泣き止ませる。そのお守り役はわたしの仕事のひとつだ。

たまに代表電話が泣くのは個人支給携帯が何らかの事情で繋がらなかったりするときで、出た電話も会議で担当者が不在だったときのことだった。その人は「○○の会ですが」と名乗った。日本野鳥の会だとか日本船舶振興会とか交通安全協会とか日本竹馬連合会の類か、と思いながら言付けと折り返し先を聞いて、最後に改めて社名とお名前を訪ねた。
「○○の、カイです」
……!!!!!!
電話口で思わず叫びそうになってしまったが、そこは今までの社会人歴でぐっとごまかす。「カイ様ですね、かしこまりました、担当に伝えておきますのでよろしくお願いします」と平静を装って答えながらも、心の中では「そっちのカイかよ!甲斐バンドかよ!」と突っ込んでいた。

担当に用件を伝えたついでにこのことを話すと、担当のみならず部署中で爆笑された。わたしは声が大きい上、男性ばかりのフロアで女性の声はよく通るということを忘れていた。
「なぎさらさんってしっかりきっちり仕事するのに、時々抜けてるよね」と言われて、そういえばこの会社ではなぜかしっかり者で通ってるのだという事実を思い出した。
うっかり八兵衛がうっかりしている間に抜き去るほどのうっかり者が、しっかり者になる世界線。そんなものがこの世には存在するようだ。

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