さらさら録

日々のさらさらの記録

流れていく

昨年7月にブログを更新してから、何も書けないまま毎日を必死で暮らしていた。あっという間に時間は流れ、年を越え、そしてとうとうわたしはダウンした。頭痛がちになり、苛立ちは募り、勝手に涙は流れ、毎日ADHDの薬であるコンサータが切れる時間に寝込み、頭にもやがかかって仕事も短歌も何もできなくなった。しばらく休んだら復活したのでよかったけど、しばらく休んだことで気づいたのだ。

流れていった時間について、ほぼ何も残せていないことに。

そんな余裕がなかった、と言ってしまえばそれまでだけど、それにしても、だ。

 

振り返ってみると、ほんとうにいろいろなことがあった。引っ越し、同居、結婚だけでなく、ここに書けないことも多々あり(決して夫婦の危機というわけではない)、日々は選択の連続だった。選択、そう選択。たとえば、雨が続く日に洗濯をどうするかといった些細なことから、緊急事態宣言宣言下の引っ越しを決行するかといった選択、あるいはそれ以上に大きな選択まで、とにかく選択し続けた。

選択をするということは、気力を消耗することでもある。悩んで悩んで選んだり、衝動的に選んだり、そんなふうにして選んできたとしても、選ばなかった選択肢のことを考えて動けなくなりそうになることもある。

そうして選び続けてきた間にも、時間は着実に流れていた。

 

考えていた。選ばなかった道のことを、選んだ道のことを。

考えては、いつだって同じ場所に着地した。選んだ道が正しかったかどうかはわからない、でも正解に近づくように生きていくことはできるのではないかと。 流れていく時間の中で、それでも流れていかないもの。わたしは、生きていくしかない。かつてのわたしの選択を、正しいほうへ近づけていけるように。

 

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そして、思いが流れていかないよう、もう少し書き留めていけたら、とも思う。

 

お題「#この1年の変化

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