短歌の目 第2回:4月 星を拾いて胸に飾れり
体調を崩したり感情の波がなくなったりドラゴンズが6連勝したりといろいろあって出遅れましたが、やっと詠めるコンディションになったので参加します。
tankanome.hateblo.jp
主宰の卯野さん、いつもありがとうございます。
今回お題を出せずに申し訳ないです…既に次回のお題候補は考えておりますので、またいずれ出しまする。
今回からタイトルに下の句をひとつ抜き出すことにしました。これから過去の『短歌の目』参加分タイトルも書き直す予定。そして今回の『短歌の目』には挑戦したものがあります。見ればたぶんすぐわかりますが、やってて楽しかったです。
気に入った歌があったら引用スターいただけるとうれしいです。
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1.入
入口はこちらになりますお帰りの際は壁を蹴破りやがれ
2.粉
蕾咲く瞬間よりも受粉する瞬間が見たいセーラーのまま
3.新学期
帳面に名を書くたびに己から遠ざかりゆく新学期の音
4.フール
「フールとは愚か者のことなり」とのたまう君も吾もまたフール
5.摘
いちご摘み花摘み菜摘みひらりと手 その手で僕も摘んでみせてよ
6.異
火照る夜に異なる温度の液体を混ぜて飲み干しとろける 中から
7.花祭り
サヨナラ打 歓喜に濡れし侍に花祭りの日の仏を見たり
8.あらたまの
あらたまの年を迎える支度せん 帳面など買う
9.届け
伝言は届けず捨てたよ 非道いよね 非道いのは誰? みんな非道いね
10.ひとつ
ひとつだけ夜の隙間に遺されし星を拾いて胸に飾れり
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これで気兼ねなくみなさまの投稿短歌を読みに行けます。読みたくてうずうずしていたのですが、影響されないよう我慢するのが大変で大変で。読むのも楽しいんですもん。
ということで、引用スターを降らせに行きましょう。