さらさら録

日々のさらさらの記録

成人式の思い出

そんなものはない。






トピック「成人式」について



これで終わらせるのはさすがに寂しいだろうと思うので、何で成人式に出ずに何をしていたのか書いておこうと思う。

何で出なかったのか。わたしは中学3年の2学期に実家が転居していて、それまでの学区から出ていた。名古屋市は特例で小中学校の最終学年の2学期以降に転居した場合、申請を出せば前の学校に通えるし通学定期認定も下りるから転校はしないで小6の妹と前の学校にバスで通った。なので今住んでいる学区とは縁もゆかりもない。成人式の会場は確か中学校ごとだったかな、その中学校に対しても選挙のときに会場になってる学校程度の認識である。
転居した後でも当時住んでいたところの成人式に出ることはできたんだろうけど、親友も帰省しないというのになんでわざわざ着飾ってのこのこと1人でわたしをいじめて精神疾患不登校へ追い込んだ人たちに会わなきゃならんのだ、ということで家で頭から毛布をかぶって寝ていた。母上様が一応お赤飯を炊いてくれた。
記念品は町内会の人が持ってきてくれた。システム手帳だった。使わないのですぐに捨てた。

ちなみに振袖を着て写真を撮ることもしていない。前年の夏の終わりにわたしをかわいがってくれていて成人式の晴れ着姿を楽しみにしてくれていた祖母が急逝したため、とても着る気になれなかった。着なかったことを後悔はしていない。「親に晴れ着姿を見せようと思わなかったの?」と言われることもあったけど、親も祖母の急逝とそれに伴う諸々でダメージを受けていたのでわたしの振袖どころではなかった。それに、大学の卒業式の袴姿を見たら恐ろしく和装が似合っていなかったので、振袖なんてもっと悲惨なことになっていただろうな。ボンボンボンのデブ体型に和装は難しい。


そんなわけで成人式に何の思い出もないわたしは、やれ振袖だの紋付袴だので着飾って昔からの友達とわいわいがやがや騒いでいる新成人たちを見ると、ひねくれすぎて一周回って「楽しい学生生活を送ってこれたんだね、よかったね」と素直に思う。
きっと、成人式というイベントは、中学校までの同窓会的要素を持つせいか、義務教育期間をどう過ごしたかが如実に現れるんだろう。
この世界は、成人式を楽しんだ人間と、何の思い出も思い入れもない人間に二分される。後者の人は僕と握手。

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