かぎ針編みって楽しい
人間、生きてれば何かしらあるもので、突然編み物ができるようになった。なかなかできなかった長編みを理解したら早かった。
手始めにシュシュを作り、小さなドイリーでピアスを作り、ベレー帽を編み、以前載せたキューポッシュ用のワンピと帽子とバッグを編み、友達の子用のヘアゴムを編み、といった次第である。
わたしの場合、母親が編み物できる人間であった。そのため、昔も今も母親に教わることが多々あるのだが、昔長編みができなかった頃はこっぴどく叱られたものである。それで編み物が苦手になったのだ。今はもう、持ち方のポジションがおかしくても、「まあ編めてるから」と言ってくれるようになった。
1本の針で1本の毛糸を掬い通していくことで編み上がっていくのはとても楽しい。気力に乏しく飽きやすい性格なので小物しか作っていないけど、それでも楽しい。根気はいるけど、編む作業を繰り返していると不思議と心が落ち着くのだ。羊毛フェルトを刺しているときのように。
素材さえ選べば春夏もいけるのが編み物。さて、次は何を作ろうかな。
短歌の目 第15回:1月 わたしはいつでも生まれ変わって
気に入った歌があれば引用スターいただけるとうれしいです!
1.編
教室の隅で揺れてた三つ編みのゴムの色が思い出せない
2. かがみ(鏡、鑑も可)
口紅を鏡の前で直すときわたしはいつでも生まれ変わって
3. もち
「雪見だいふくは溶けかけがおいしい」もちを伸ばして喜ぶ人あり
4. 立
立てかけた看板のように平べったい後頭部さえ見ていたかった
5. 草
前略 君の街までこの雪が降り積もればまた会えるよ 草々
テーマ詠「初」
はにかんで笑う君が横にいてそれがむずむず嬉しくって
まっすぐに落ちてくるような初雪に埋もれずにいる真っ赤なコート
この方は当初の予定を変更しただいま地上で踊っていおります