さらさら録

日々のさらさらの記録

『3月のライオン』11巻を読んだ

いつの間にかハチクロを超えていた。
ネタバレなしでざっくり感想。

あかりおねいちゃんの境遇と自分の境遇が重なって苦しかった。家に縛りつけられる長女として。あかりおねいちゃんは祖父と妹たち、わたしは老いていく両親と縛りつけられるものが少し違うけど、終わる頃には40歳になってるところとかまったく他人事じゃない。

だからこそ、作中であかりの抱える問題を解決する方法として零が考えた提案にわたしは首を縦に振ることができない。救いはそこにしかないのか、と思うと途方もなく先が暗く見えなくなってしまう。それを救済とする価値観もまた、わたしを縛りつける。
あかりおねいちゃんの場合、父親によって根深い男性不信が形成されていると思うので、その点でもあまりいい提案だと思えないんだけど、はてさて。

あ。
零が川本家にとって「外のルールを教えてくれる人間」となっていたことが明らかになってよかった。機能不全家庭で育った人は、自分の家のルールしかないと思ってしまうから。明らかにおかしな状況に置かれているのに、それをおかしいと認識できなくなってしまっている当事者にとって、外のルールを教えてくれる人間の存在ってとても大事。
これも最近の自分に重なって苦しかった。

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11巻宣伝ポスターかっこよかった。
雷堂棋竜…まーたド派手にぶっ飛んだ愛すべき棋士の方が。
スピンオフ『ファイター』がちゃんとコミックスに収録されてよかった。曲をダウンロード購入したら期間限定で閲覧可能、なんていう商法はちょっと好きじゃない。

だらだら書いたけど、大好きな漫画のひとつ。手巻き寿司パーティしたい。手巻き寿司やったことない。餃子パーティしたい。餃子作ったことない。

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