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さらさら録

日々のさらさらの記録

ミスに対してただ叱責するのは、あまりよくないよね

仕事のこと 日々のこと

この前、仕事中に、同じシマの人が発注間違いをしていたことに気づいてた。
納期までまだ間があるけど、数量が足りなかった。
わたしも以前勤めていた会社で発注間違いをしたことがあるだけに、思い出して青ざめながら様子を窺っていた。

後輩から報告を受けた先輩社員は、慌てることなく声を荒らげることもなく、冷静にどうすべきか指示を出した。
後輩社員はメモを取りながらだんだん冷静さを取り戻し、関係各所へ電話をして調整をしていた。
彼が調整状況の報告をしたとき、先輩社員は笑って言った。
「納期の前に気づいてよかった。ごめんな、俺もダブルチェックなのに見落として」。
そこで後輩社員は「すみませんでした」と頭を下げた。
後輩社員は結局、自力でミスをカバーしていた。
「どんなに大変かわかった」と、終わったあとでつぶやいた。

一連のやりとりを見て、わたしはほとんど泣きそうになっていた。
昔の職場できつく叱責された自分が、救われたような気さえしていた。


以前の職場で、発注間違いをしたときのことだった。
震え怯えながらかすれた声*1で間違いを先輩と上司に伝えた途端、「何でそんな間違いするの!」と叱られた。
先輩は苛立ちを隠そうともせず舌打ちをしながら各所に電話し、担当も調整に走っていた。
「すみませんでした…あの、何すればいいですか…?」と聞いたところで「邪魔だから何もしないで!」とぴしゃりと言われ、慌ただしい事務所の隅で泣くのを堪えながら俯き唇を噛んで立ちすくむことしかできなかった。

ひと通り調整が終わった後、わたしは立ったまま呼び出され、「どうしてこんなミスをしたのか」と繰り返し聞かれた。
「自分じゃ手に負えない量の発注が来て、焦ってしまい間違えてしまった。先輩も忙しそうで、発注を手伝ってもらうどころかチェックをお願いすることもできなかった」と正直に話した。
「これだけの仕事も一人でできないのか。自分で確認すればいい話で、それもできないくせに人にチェックを頼むのか」。
上司はそう言い、呆れたようにため息をひとつついた。
わたしが仕事できないからミスをしたんだ…どうやってフォローしたのかわかんないけど、他の人に迷惑をかけたんだ…わたしのせいなんだ…。
その後もわたしはミスを続け*2、そのたびに同じように叱責され続け、自信もプライドもぺたんこに潰れた。


あのときのわたしが、今回の先輩後輩みたいな行動を取れていたら、怒鳴り声がフラッシュバックすること怯えながら仕事をすることもなく、自分で事の重大さを認識したり後処理の方法を学べたりしていたのかな。
「たられば」だと言ってしまえば、それだけかもしれない。
ただ、わたしは、もし人のミスをフォローする状況に置かれたら、責めることなく自分で後処理できるようフォローできるようになりたい。
心に密やかにそう決めるのに、十分な出来事だった。



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会社に白い彼岸花が咲いてた。珍しい。

*1:その会社に勤めている間、会社の最寄り駅で地下鉄を降りた途端にかすれ声しか出なくなっていた。それ以外は普通に喋ることができていた。心因性嗄声だと診断された

*2:今思えば抑うつによる注意散漫もあった。会社の人間は誰一人として気づかなかったけど

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