さらさら録

日々のさらさらの記録

捨てる、捨てる、捨てた

大掃除というか断捨離をした。
何を隠そう、わたしは汚部屋住人であった。以前、引っ越した際にゴミ屋敷と化していた家を業者さんと一緒に片付けた経験の持ち主であるにも関わらず、引越し先の部屋を汚部屋にしてしまっていた。文字通り足の踏み場もない、失くしものは数知れず、机の上のPCは埋もれてろくに起動できず、朝起きて自室を見回すたびにあまりの汚さに嫌気が差し「こんな部屋が汚い自分はダメなんだ」と自分を責める日々。それでも部屋の掃除はできなかった。先延ばし癖と段取りが苦手という特性の合わせ技だった。
ところが、そんなわたしが夜中に中途覚醒した際に「部屋の掃除をしよう」と突如思ったのである。10月から生活が変わるので、それもきっかけとして頭にあったのかもしれない。となると居ても立ってもいられない。朝が来たら朝食もそこそこに片付けを始めた。特性の中の衝動性と過集中が役に立った。とにかくまず、物を減らすことにした。床に散乱している衣類をまず拾って洗濯に回す袋の中に入れた。そして、「1年使わないものは捨てるもの」と言い聞かせ、心を鬼にして捨てまくった。今までは捨てるかどうかの取捨選択ができていなかったが、とにかく思考停止して捨てることに専念した。全く使っていない押入の中にしまわれていたものも捨てた。捨てて捨ててとにかく捨てて、45リットルゴミ袋10袋分を捨てた。これが6畳+押入の中にあったのだ。考えるだけでもぞっとする。
捨てて捨てて残ったものは押入の中に箱を置き、とにかくその中に入れた。どのエリアにあったものがどの箱に入っているのかをメモしてしまった。この箱の中身も1年後に取捨選択するのだ。そうすることでいずれモノは減る。そうして自分の手に負える範囲のモノだけを部屋に置くのだ。コレクター趣味は、片付けのできる人のものなのだ。実際に捨てて捨てて気がついた。収集癖が顔を出しそうになったら、またあのときどれだけ捨てたのかを思い出すようにする。
PCが埋もれることなくいつでも起動できて、床に寝転んでストレッチができるようになって、どこにもモノが散乱しておらず人を呼ぶことのできる部屋を手に入れた。3連休の内2日をかけて。もう、毎朝絶望する必要なんてないのだ。モノが散乱していない部屋は、それだけで明るい。自室の明るさにびっくりした。
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頭が悪いので書いてドアに貼った。たったこれだけのことすら困難なのだけど、維持のために辛抱強く習慣化したいな。汚部屋に住んでいることで自分をダメだと罵るような生活には戻りたくないから。自分の特性との戦いだけど、今度こそ勝ってやる。

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