胸に鳴り響く『ベリーベリーストロング』
自分のテーマソングと聞かれて、ええどれだろう…と少し悩んだ。いろんな曲が浮かんで消えた。ポルノグラフィティの『Search the best way』やPerfumeの『Dream Fighter』にブログURLの由来のフジファブリック『バウムクーヘン』、syrup16gの『翌日』やCoccoの『愛うらら』や倉橋ヨエコの『梅雨色小唄』やTHE BACK HORNの『旅人』や、とにかくいくつもの曲が浮かんだ。その中で光ったのは、斉藤和義の『ベリーベリーストロング~アイネクライネ~』だった。
公式YouTubeだと2分少々だけど、本当は6分半を超える曲。
これは伊坂幸太郎の小説が元になっている物語仕立ての曲なのでぜひフルで聴いてみて欲しいんだけど、この曲はある日ふっとテーマソングになった。
その頃わたしは今までで一番長く勤めた会社にいて、月残業時間が当たり前に40時間を数える生活をしていた。事務はひとりきりで、すべてのことをひとりでやらなきゃいけないしクレームだって入ってくるし納期調整やなんかで各部門と折衝しなきゃいけないしで、とにかくしんどかった。帰り道、いつものようにシャッフルで聴いていたウォークマンから流れてきた『ベリーベリーストロング』が、なぜだか妙に気になった。気が付くとぼろぼろ泣いていた。何度も巻き戻しボタンを押して聴いて、1曲リピートモードにして聴き続けた。
自分の仕事が一番辛いと思う奴にはならない
さらっと流れていくこのフレーズが突き刺さって抜けなかった。軽快な曲に小気味良く響くリズム隊が、突き刺さった痛みに心地よく物語を綴っていく。なんで今までこの曲を聞き流していたんだろう、この曲はきっと働く人のお守りになる曲なんだ。そう気づいたとき、胸にティンパニが鳴り響いた。
斉藤和義/歌詞:ベリー ベリー ストロング〜アイネクライネ〜/うたまっぷ歌詞無料検索
ベリー ベリー ストロング ?アイネクライネ?(シングルバージョン)
- アーティスト: 斉藤 和義
- 出版社/メーカー: Speedstar
- 発売日: 2013/03/19
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ちなみに、もしこの曲を映像化するなら、主人公は濱田岳、先輩は加瀬亮、髪を束ねた女の人は吉高由里子のイメージだった。
みんな映像化された伊坂作品の登場人物ですな。
今週のお題「私のテーマソング」