2015.01.05 熱田神宮
仕事帰りに、足を伸ばして熱田神宮へ初詣に行ってきた。
夕方17時過ぎの熱田神宮は思ったよりも人で溢れていた。今日は仕事始めかつ初えびすの日ということもあって、スーツ姿のサラリーマンの集団をいくつもいくつも見かけた。きっと取引先へ年頭の挨拶に行ったついでに寄ってお参りしていこうといった様子なのだろう。まだ冬休み中の学生たちの姿もあった。出店の屋台はちらほらと撤収を始めていた。屋台といえば、たませんの屋台を見るたびに、その値上げ幅に慄くのである。たませんというのは名古屋の駄菓子屋さん*1で食べられるもので、大判のえびせんべいにソースを塗り青のりをふりかけ半分に割り、黄身を潰して平たく焼いた目玉焼き*2を乗せて先ほどのせんべいでサンドした食べ物である。わたしが行く範囲の駄菓子屋さんでは60円だった。それが屋台では300円になっているのである。実に5倍も高騰している上になぜか鰹節や天かすなどが乗っているのである。マヨネーズやチーズを乗せると400円になるのである。子どものおやつの値段ではないのだ。
閑話休題。
こんな昔話をしてしまったのも、熱田神宮周辺が自分の育った地であるということと無関係ではないだろう。
自分の幼少期から義務教育期間までは思い出したくもないし思い出すこともできないけど*3、その時期を熱田神宮のそばで過ごせたことは幸運だったと思っている。幼い頃から遊び場にしていた熱田神宮と月に2度は通った大須は、わたしにとって在るだけで救われるような場所だ。ときに小さな痛みを呼び起こすことはあっても、少しずつ変わりながらもそこに在るというだけで、どこにも代えがたい場所なのだ。
名古屋以外から来た大切な友達を熱田神宮か大須に連れて行くのは、つまりそういうことなのである。