心理テストの選択肢が足りない問題と怪しい心理テスト問題
ツイッターのタイムラインに今日よく流れてきた心理テストがあったのでやってみた。
孤独に耐えられない！ぼっち耐性度診断 | MIRRORZ心理テスト・診断・占い
日頃から「えー、そこ1人で行く！？」というようなことをよく言われているので、どうなるかと思ったら、ちょっと意外な結果になった。
孤独に耐えられない！ぼっち耐性度診断 // 結果は...『あなたは面倒くさがりなおっとりクマさんタイプ』 http://t.co/87kdGV5qwB
体型がクマさんですね、わかります。そんなにおっとりはしてないぞー？たぶん
— ねぎ＊なぎさらさ (@ccmnt_) 2015, 1月 3ううん…？おっとりしていて人を惹きつけるようなことはないんだけどなー？
という結果はともかく。
この手の心理テストの選択肢って、たいてい自分の思うものがない。なので消去法で「これならいっかー…」というものを選ぶことになるんだけど、そういう後ろ向きさでやった心理テストの結果なんてそりゃ首をひねるような結果になるよね。この心理テストなんて選択肢が9つもあるのに「…ない」って何度なったことか。
ネットに転がってる心理テストの類なんてほとんどお遊びのようなもので、結果に対して「当たってる！」って思うのも結局はバーナム効果*1によるものなので、話半分で「へー」ってネタにして楽しむのが一番なんだけどね。
それより気になったのがこのmirrorz*2というサイトで。
MIRRORZ | あなたの心を映す心理テストメディア
し、心理テストメディア…！？
しかも「もしすっぴん写真を撮るとしたら...すっぴん詐欺診断」とか「すごく気になる！2015年恋愛運占い」とか「あなたがもしウィスキーだったら...!?ウイスキー占い」とか「あなたのくじ運、計測します！くじ運診断」とか「全員集合!ドリフターズ診断」とか、ツイッターの診断メーカーと何が違うんだ？というような心理テスト紛いがずらずらと。
恋愛運占いやくじ運占いやキャラ診断なんてもはや心理学と何の関係があるのか。それっぽい選択肢を選ぶステップを踏むだけで、診断メーカーよりそれっぽく思えちゃう不思議。
こんないい加減な感じの心理テストを誰が作ってるんだろうかとサイトのaboutを覗いてみると、
mirrorz(ミラーズ)は『心』をテーマにしたコンテンツを提供する「あなたの心を映す心理メディア」です。 当サイトは、忙しい日々の中で置き去りにされている自身の『心』に少しでも目を向け耳を傾けるお手伝いをする目的で立ち上げられました。
『心』のスペシャリスト達によって作成・監修されたオリジナルの心理テスト/診断/占い等を通して、あなたの潜在意識や現在の心理状況を知ることができます。
とそれっぽいことが書いてある。けど、肝心の“『心』のスペシャリスト達”の詳細については何の記述もない。仮にスペシャリストであるなら、彼らが持っている資格や所属している学会の例を挙げられそうなものだけど。むしろ、どのような資格を持った人間が監修しているのかを明示しないで雑なロールシャッハテストやセンシティブなストーカー診断やサイコパス診断を載せていいものなんだろうか…。
かなり眉に唾をつけておいたほうが良さそうな気がする。
ということで。
監修がきちっと明記されていない心理テストはネタや遊びだと割り切って楽しむもので、決してマジになるものではない。人間、そんなに簡単に類型化できるものでもないんだから。
あ、でも、監修がきちっと明記されているうつ病スケールなどで高い値を叩きだした場合は、お医者さんへ。
