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さらさら録

日々のさらさらの記録

自分の殻にヒビを入れる

思ったこと

わたしには強烈な認知の歪みがある。認知の歪みとは大雑把に言うと日常に支障をきたすほどの非合理的でネガティブな思い込みと自動思考である。わたしは認知の歪みを積み上げて殻を作り、その中で“駄目という言葉を人型にしたようなもの”として生きている。この殻が自己肯定感のなさや自己卑下につながっていることもわかっていて、それを苦しいと思いながらも今更変わることなんてできないと思っていた。
だけど、最近この殻にヒビが入ってきている。
何があったのかと言っても、劇的な何かがあったわけではない。ただ、去年に本を読んで以来、多くの人と関わりを持つようになったことくらいだ。
baumkuchen.hatenablog.jp
人と関わることで、人を通した自分を見ることができる。新たな自分の分人に会うことができる。わたしに関わってくれる人は有り難いことにわたしをそれぞれの形て想ってくれている。自己肯定感に乏しく、うつむいて生きているようなわたしのことを。友人知人を通したわたしを、わたしは嫌いじゃなかった。自分で自分を見たときはあんなに大嫌いなのに。
上記の過去記事から1年ほど経って、自分の中で自分を好きな割合が少しずつ増えていた。このまま殻の中にいたら苦しいということも嫌というほどわかった。そして、何よりわたし自身が、殻を壊したいと強く思うようになった。自己肯定感が低すぎて素直に褒め言葉を受け取れないけど、友人知人はわたしを褒めてくれる。その褒め言葉を素直に受け取れるようになりたいと思い始めた。日々の中で、人と関わる中で、自然とそうした気持ちが芽生えてきたのだ。幸い、今のわたしの周りには、何とか殻を破ろうとするわたしを見守ってくれる人がいる。今まで見えていなかっただけで、手だってちゃんと差し伸べられていた。ひとりで戦う必要なんて、どこにもなかった。
少しずつでいい、変わるんだ。
変わろうと思うことで、殻にヒビが入った。
殻を割った友人は、「とても気持ちいい」と言っていた。わたしも、その気持ちよさを味わいたい。だって、少しヒビが入っただけの今ですら、そのヒビから爽やかで気持ちいい風が吹き抜けてくるのだから。いつか全身でその風を浴びたい。もう、自分で自分を縛って苦しみたくはないのだ。今まで縛ってきたものを捨てることは簡単じゃないし、捨てることは怖くもある。だから、少しずつ手放していければいい。完全に殻が割れるまでにはまだまだ時間がかかるだろう。だけど、それでもいい。変わろうと思う気持ちを持っていれば、殻を割るきっかけだって掴めるだろうから。
わたしはもう、“駄目という言葉を人型にしたようなもの”じゃない。「自分も捨てたもんじゃないかも」なんて少しだけ思えてきた今はこうして、殻のヒビから入ってくる風に吹かれていよう。今までみたいに完全にうつむいてしまわないで、少しだけ前を向いて。3月とはいえ陽射しはもう眩しくて、なのにまだ風は強いけど空気はあたたかい。殻にヒビが入ったことを、祝福されているような気がした。

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