さらさら録

日々のさらさらの記録

『夜廻り猫』は、少しずつしか読めない

 最初に知ったのはフォロワーさんのリツイートだった。試し読みを読んで大泣きして、本を買うのはなるたけ控えようと思っていたのに走って買いに行った。

帯には「ひとり泣く人に寄りそう夜廻り猫の遠藤平蔵。」とある。強面な猫の平蔵が、心で泣いている人にそっと寄りそう8コマ漫画だ。平蔵は、アドバイスはしない。傾聴に徹し、そっと励ますだけ。心で泣いている人の状況が変わることは決してないのに、優しい気持ちになる。
comic-walker.com
ここから試し読みができるので、気になった方は是非。本には101話までしか収録されていないけど、すべてに描き下ろしのタイトル画がつけられている。紙でこそ味わってほしい本だと個人的には思う。
 
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 やわらかいリネンを片手に読んでいると、その優しさとあたたかさに涙が止まらなくなってしまい、少しずつしか読めないのだ。でも、それでいいのだ。少しずつ少しずつ、心に染み渡るように読んでいけばいい。優しさやあたたかさを急ぐことはないのだ、人生を急ぐこともないのと同じように。

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