さらさら録

日々のさらさらの記録

Ora et labora

わたしはクリスチャンではない上に「清貧」「従順」「貞潔」「定住」の4つからも遠い生き方をしているけど、ここ最近はひたすら「祈り、働け」という生活をしている。月曜日から新しく就くことになった仕事が始まり、まずはOJTに入る前の研修を受けていたんだけど、ふと思い浮かんだのはこの言葉だった。世界史の中でもキャッチーなフレーズのひとつなので覚えている人もけっこういると思う。わたしが祈るのはどうにかこの場所でやっていけますようにということであり、わたしが働くのは自分の日々の糧のためである。決して神のためではない。ただ、弱気になる自分を奮い立たせるには、このシンプルで力強い言葉はなかなか有効だ。

仕事自体は忙しく要求されるレベルも高いようだけど、働いている人たちは悪くはない。少なくとも、前失敗した時みたいな質問しにくい状況はない。お昼だってみんなでフリースペースでわいわいお喋りしながら食べるような状況だ。今までの会社でちゃんと学ぶ機会のなかった事柄についても学ぶことができるし、研修スケジュールもきちんと組み立てられている。会社がとても近くて、8時過ぎに家を出ても余裕で間に合うようになった。仕事は忙しいし覚えることも要求されることも多いけど、ミスをしても責めるんじゃなく再発防止策を考えるようなところだ。わたしに要求されていることは手薄な中堅層を補うということで、だいたい30歳で転職するということは当たり前かもしれないけどそういうことなんだなと思いながら、ここでがんばっていけるんじゃないかと思ったりもする。今までの会社から考えても悪い環境ではない。
なのに弱気の虫が出てくることもあるし、びっくりするくらい精神的に消耗してしまっているのだ。新しい環境に慣れることや新しい仕事に就くことは誰でも大なり小なり消耗することなんだろうけど、週中の仕事帰りに友人と会った際に鼻水を垂らして過呼吸を起こしかけるほどにまで泣いたことに驚いた。自分の中でそれだけのことを抑え込んでいたんだろう、それを見て見ぬふりしていたんだろう。睡眠導入薬を使ってどうにか眠っても途中で目が覚めてしまうし、帰り道は通勤経路に慣れないとはいえ地下鉄を間違うような状態だ。恵まれている状況なのに何でだ、と打たれ弱い自分が嫌になる。

だけど、そんな弱気になっている場合じゃないのだ。とにかく仕事が始まった以上、働いていくしかないのだ。眉上げて前を向いて、大事なことはきちんと受け止めてそれ以外は受け流しながらさっそうと地下鉄の乗換通路を歩いていくのだ。
祈り、働け。

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