さらさら録

日々のさらさらの記録

求職(無職)日記

前回の続き。月に1度のペースで書いてきたこれも、明日から仕事に就くということで一旦おしまい。再度書くことのない事態に陥らないことを願いながら書いている。

ハローワーク担当者との決別

個別相談に申し込みその指導を受けてきたことはこれまでも書いてきたしその端々に不信感が滲み出ていたと思うけど、今まで積み重なってきたそれが閾値を超えて決定的に信用できなくなってしまった。個別相談でとてもいい相談員に当たれば有効なんだろうけど、わたしの行くハローワークは相談員チェンジができず相性が悪くても通わなければならない。結局、その相談員から紹介してもらった仕事は6件中書類突破が1件だった。それが前回の妹のことを根掘り葉掘り聞いてきた会社である。ミスマッチを防ぎ早期離職者を減らしたいというハロワ側の思惑はわかる。だけどそこにすらたどり着けなかった。
個別相談窓口には「カリキュラムに沿って早期就職を目指すように支援します」と書いてあったけど、少なくともわたしはカリキュラムに沿った指導をしてもらった覚えはない。毎回パソコンで求人検索してめぼしいものがないか探していただけだった。個別相談窓口には「予約制でじっくり担当者と相談できます」と書いてあったけど、少なくともわたしはじっくり相談した覚えはない。1人1時間の枠が設けられているのに、「そろそろ時間だから」と毎度30分ほどで打ち切られていたのである。
かくして、前回書いたとおり「個別相談利用者のうち3ヶ月以内に80%が就職!」のうちの20%になった。

履歴書返してもらえばよかった 再び

前述の相談員から紹介された会社でのことである。そこは書類選考がなくいきなり面接で、「2人募集で3人応募してほぼ決まってるらしいけど、変わるかもわからんし面接取り付けたから行って来い」と相談員に言われたところだった。先方に紹介の電話を入れるとき、「◯◯大を出られた方ですので」と大学アピールしていたのをわたしは聞き逃さなかった。
面接に行った先にいたのはよぼよぼで言葉も不明瞭なおじいさんとおじさんだった。おそらくはそのおじいさんが社長なんだろう、嫌な予感しかしないと思っていたらそのおじいさんから開口一番「結婚の予定は?」と聞かれた。出ったー出ましたーーー!!セクハラ質問!!!これまで面接を受けてきてこの質問をされたのは初めてだった。散々聞いてはいけない質問と言われているのに。だいたい結婚の予定がそのときになかったとしても交際0日婚だってあるような世の中で聞いたって無意味じゃなかろうか。うわーと思いながら質問に答えていたら家族構成を聞かれた。まあ両親と同居くらいは世間話程度に、と思い答えたら「お父さんは何してる人?」と聞く。「定年再雇用も終えて今は自宅でリタイア生活しています」と答えたら「お父さんは退職前どういう仕事をしていたの?」と聞かれた。その情報いる?結果的に父のことを根掘り葉掘り聞かれ、わたしが生まれてからの父のヒストリーを語らされた。もう一度言うけど、その情報いる?
他に聞かれたのは電話応対の経験で、これまでやってきたことを答えたら「クレーム電話対応専任にしてもいいな」と言われた。それは嫌だ。どの会社でも確認している業務の流れについて質問したら、そのおじいさんは「会社があなたに合わせるんじゃない、あなたが会社に合わせるんだ」とぴしゃりと言った。じゃ中途採用を採る意味ないじゃないか。ひたすらそのおじいさんからの質問で、同席していたおじさんはメモ取りに終止していた。
ぐったりと疲れて、「お断りの電話するのめんどくさいから落としてくれ」と思ったら落ちた。
ハロワ求人で面接にこぎつけたうち、1件は妹について根掘り葉掘り聞かれ1件は父について根掘り葉掘り聞かれ、加えて神経を逆撫でするところばかりだった。これもまた、前述の担当者不信に繋がることになった。

とりあえず、今回もこれを貼っておこう。
公正な採用選考について|厚生労働省

紹介予定派遣という働き方

前回も紹介予定派遣の面接を受けたと書いたけど、今回も受けてきた。担当営業は水曜どうでしょうのミスターにそっくりな女性だった。事前打ち合わせでサイコロ振らされたらどうしようかと思った。今度は若い社長で、ちゃんとスキルやこれまでの仕事内容について聞いてくれた。担当営業から聞いた話だと、これまでもその派遣会社から紹介予定で何人も社員になっていること、紹介予定派遣で今も1ヶ月目の人がいること、紹介予定派遣で社員になって一般職から総合職に転じた人がいることなんかを聞かされた。会社への印象も聞かれ、雇用保険の残日数についても聞かれ、まさに腹を割って話そう状態である。面接で失敗したことなんかを帰りの電車で話しながら別れた。これはダメかもなぁ、と思っていたらミスター似の担当営業さんは話をまとめてくれたのである。先に入社した人との兼ね合いで雇用保険の期限ギリギリになっちゃうけど決まりました、と。あー、だから期限を聞かれたのか。ということで、明日から紹介予定派遣で働くことになった。初日はミスター似の担当営業さんが同行してくれるので少し安心である。当日に歓迎会があるということで震えてもいるけど。

紹介予定派遣で働くときの流れは会社によって異なるけど、だいたいこういう流れだ。

派遣会社に寄せられた案件にエントリーする
(自分で仕事紹介に申し込むこともあるし、派遣会社から電話やメールで紹介されることもある)
 ↓
履歴書・職務経歴書をデータで派遣会社に提出し派遣会社の社内選考を受ける
 ↓
社内選考を通過したら先方企業にデータを提出し書類選考を受ける
 ↓
書類選考に通ったら派遣会社の担当者同行の上面接を受ける
(紹介予定派遣の場合は派遣法でも面接が認められる)
 ↓
先方企業と派遣会社との間でクロージングの上、いったん派遣として就業が決定する
 ↓
一定期間後、派遣先企業と派遣社員が同意に至れば直接雇用化
(期間は会社によって異なるけど3ヶ月~半年が一般的)

直接応募と同じように書類選考と面接があるが、派遣会社が調整に入ってくれて話が進む。
メリットはとにかく1人じゃないこと。データで提出した職歴書を推敲してくれたり、面接時もフォローに入ってくれたり、日程調整も行ってくれたりと、直接企業とやり取りしなくてもいい。あと、データでのやり取りがメインなので、こちらがリソースを割くことも少ない。
デメリットは、紹介予定派遣はやはり人気なので社内選考を突破するのも大変なこと。それは直接応募でも同じだけど。派遣会社の看板を背負っていくので、それを覚えておく必要があること。あと、派遣期間終了後合意に至らない場合もあるということ。期間が短いので、雇用保険受給に必要な連続1年の勤務にならないリスクがある。今回、そのリスクも承知した上で紹介予定派遣を選んだのは、親身になってくれた担当営業さんの力が大きい。派遣期間は彼女に相談すればいいのだから。
とはいえ、やっぱり社員として働きたいので、派遣期間の2ヶ月半は必死にがんばる。
あと、社会保険について。派遣期間は派遣会社で健康保険・雇用保険に入ることになる。ここは一般派遣と同じ。交通費が出ないのも一般派遣と同じ。

派遣会社は使えるだけ使う

派遣会社には研修プログラムを用意しているところも多く、自宅でPCのオンライン学習ができたりセミナーを開講していたり外部スクールに割安で通えたりする。自社の看板を背負うスタッフへの研修が不十分でスキル不足じゃ派遣会社への信用に関わってくるので、そこが手厚いのも納得である。自宅でoffice系の操作スキルを磨くこともできるし、好きな時間にビデオだって受けられる。これはとてもありがたい。
先日、話し方トレーニング講習に行ってきたけど、たまたまマンツーマンだったこともあって、来週から紹介予定派遣で就業することを伝えたらそれに合わせた指導をしてくれた。最初の挨拶のシミュレーションをやってくれたり、今のマナーをレベルアップさせるためのおじぎの仕方やわたしのクセなどを丁寧に教えてくれた。「あなたなら、派遣期間終了後に弊社から羽ばたいて先方で働いていけますよ」と言われてとても心強い気持ちになった。
派遣ってあまりよくないイメージがあるけど、事務職での就業を目指すなら派遣会社に登録してみるのもひとつの手だと思う。スキルを磨く手段が用意されているのなら、どんどん使ってしまえばいいのだ。

早く決まった、のか?

雇用保険受給中に就業が決まると、初出勤日に雇用証明書をハローワークに提出して「仕事が決まったので雇用保険もういいです」と言うことになる。がしかし、いつも思うんだけど、初出勤日にハローワークに行ける人がどれほどいるのか。ということで、前日にハロワに行って手続きを行い改めて雇用証明書を郵送するパターンを取ることになった。紹介予定派遣の場合、雇用者は派遣会社になる。金曜、ハロワに行ったら激混みだった。わたしと同じように前日に来た人が多いんじゃないかと推測している。2つの窓口を行き来して「おめでとうございます」と言われる。情報を登録する窓口の担当者は「早く決まってよかったですね」と言った。雇用保険受給日数90日のうち残日数が3日という超ギリギリであるにも関わらず。ということは雇用保険が切れても決まらない人が少なからずいるってことなんだろうか……?そしてその担当者は左右の指の人差し指のみでゆっくりキーボードを打っていた。そりゃ混むわけである。とりあえず、もうあの存在自体が澱んでいるようなハロワに行かなくていいのはうれしい。行くだけで精神的に疲れてしまう場所だから。

ひとりで抱えこまない

あまりにしんどくて生きるか死ぬかというところまで追いつめられてきたけど、何とか乗り越えられたのは見守ってくれる人がいたからだ。信用出来ない人にもぶち当たったし精神をゴリゴリ削られる状況に陥ったこともあるけど、話を聞いてくれる友人がいたり、ブログを見て反響を寄せてくれる人がいた。そのおかげで何とかがんばって就業まで漕ぎ着けることができた。リアルの友人以外に向けてツイッターでこっそり報告したら、思っていた以上にたくさんのリプライをもらって、「たくさんの人が見守っててくれたんだな」と実感した。求職中だったり無職だったりすることを隠したいと思う気持ちはわたしにもあって、だから失職することや仕事しながら転職活動していることを公にできなかった。なぜか後ろめたく思ってしまっていたから。だけど、求職中であることは後ろめたいことや恥じることじゃない。オープンにしていいのだ。行動するのは自分自身だけど、その後ろに見守ってくれる人を持つことで、少し心強くなれる。リアルでもネットでも構わない、そういう存在にわたしはとても救われた。そんな人たちがいてくれることに、感謝の気持ちしかない。


派遣期間が終わってから無職になってまた求職(無職)日記を書かなくてもいいように精一杯努力しよう、という決意を最後にして終わろうと思う。
求職活動の終わりは、新しい仕事の始まり。明日から、新しく始めていくんだ。

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