18きっぷで結果的に琵琶湖を一周してきた
18きっぷ使いきり計画で神戸に行き、そしてなお余ったわたしは2日連続で旅に出た。
そうだ、日本海が見たい。
実は日本海を見たことがなかったわたしは、一度見てみたいと思っていたのである。ということで、日本海を目指すことにした。まずは東海道線で米原まで出て(ここまでは神戸と同じ)、そこから北陸本線に乗る。
敦賀まで直通がなかったので近江塩津で乗り換え。通路がいい雰囲気。意識高そうな学生の集団がスーツケース引いてたんだけど、たぶんゼミ合宿かなんかだと思う。マックブックエアー開いてた。
そして敦賀駅に着く。そこから小浜線に乗って小浜まで出るつもりだったけど、なにしろ1時間に1本である。なので駅を撮り、駅前を抜けて日本海を見に行った。
ホームとホームの連絡通路にテレビが下がってて、それに乗車案内が出ていたので「おっ」と思ったんだけど、ちょっと見るとおかしい。
これ、電光掲示板を定点カメラで映してるだけだ。
その証拠にずいぶんとチューニングが甘い。赤が飛んでたり文字がぼけてたりする。たぶん北陸新幹線を念頭に導入したんだろうけど、まさかの展開だった。
あと、この顔ハメ看板は斬新だった。そこなの!?っていうかこれを顔ハメ看板にする!?
敦賀駅周辺や気比神社ではたまたまお祭りをやってた。旅先でお祭りに巻き込まれるとちょっと楽しい。そのお祭りも抜けて日本海を目指して歩いた。
写真を整理してて気づいたんだけど、日本海を見たいと言ったのに日本海の写真がない。敦賀港は港だった。日本海じゃなかった。「伊勢湾を見たい」と言われて名古屋港に連れてくようなもんだった。そして町おこしに失敗している感があちこちに漂っていた。耐震工事中の赤レンガ倉庫が10月になったらオープンするというので、ガイドボランティアさんに何になるのか聞いたところ「レストランと電車のレプリカ展示」と返ってきて、うーんこの。日本海は灰色だと聞いていたけど、市街地から少し外れたところの寂れっぷりのほうが灰色だった。敦賀港開港100年記念博の跡があちこちにあったんだけど、それも寂れっぷりに拍車をかけてた。昔、町おこしに関わっていたことがあるだけに、何ともすっきりしなかった。もっとやりようがある気がするんだけどなぁ。
市民ホール的なところにあった「喫茶きらめきスイーツ」がアツかった。まず名前がアツい。そして恐る恐るメニューを見に行ったらスイーツがまったくないのがアツい。スイーツとは、きらめきとは。概念が問われている。
駅前のスポーツ用品店を見て思わず感激。CLM時代のロッテ!東京日ハム!福岡ダイエーホークス!近鉄バファローズ!オリックス・ブルーウェーブ!横浜ベイスターズ!ヤクルトスワローズ!ドジャースロゴの中日ドラゴンズ!ひゃー、これはなかなかいいものを見た。
敦賀駅に戻ったけど、どうしても小浜線との時間が合わないのでなんとなく京都に行くことにする。本当は緑寿庵清水に行きたかったけど間に合わなくて残念だった。
北陸本線と違って、湖西線は高架だから琵琶湖がしっかり見える。琵琶湖を見てると「うぉー海っぽい」と思ってしまう。琵琶湖が滋賀県の1/6でしかないと思えない存在感だった。JR西日本の新快速、琵琶湖線から米原―姫路間で走ってるのは知ってたけど、湖西線で敦賀―姫路間でも走ってるとは知らなかった。距離長っ。近江舞子さんっていると思う、二次元でも三次元でも。
そして京都駅周辺をぷらぷらぶらぶら。京都駅って来る度に変わってる気がする、というか京都って絶妙に近くてあんまり行かない土地になってしまってる。
京都駅はホームも多いしいろんな車両が入ってくるので定点観測してたら面白そう。ホームに郵便ポストがあってたまげた。そして公衆電話の「ディジタル公衆電話でモバイルコミュニケーション」って。何十年前のものなんだ…。
京都を出て彦根で途中下車してちゃんぽんを食べて名古屋に帰りましたとさ。
この日の移動はこんな感じ。名古屋→敦賀、敦賀→京都、京都→(彦根)→名古屋。
18きっぷって適当に思いつきで行き先変更もできるし、途中下車前途無効じゃないから自由に降りられるし、がたごと電車に揺られるにはちょうどよくて楽しい。
今年夏の18きっぷはこれで使い切ったけど、またこうして電車に揺られてぼんやりどこかへ行ってみたい。そしてJR時刻表を読めるような人になりたい。