さらさら録

日々のさらさらの記録

ヒールを履かないことが、許されたっていい

タイトルの通りの話。
ヒール靴の話になると、女性から「ヒール靴好きだしヒールしか履かない」「ヒールでないと歩けない」「ヒール靴なくせなんて言わないで」なんていう声が聞こえてくることがある。
わたしは、好んでヒール靴を履く女性を否定しない。好きなファッションをすればいいと思っている。だけど、ヒールを履くことがさもマナーであるよう暗黙知として押し付けてくるのが嫌なのだ。化粧についても同じこと。


言いたいことは、このツイートに尽きる。
男「女はなんでヒールなんかはくんだ?」女「他に選択肢がないんだよ!」 - Togetterまとめ

元の足が大きい上に捻挫癖あるし足の指が長くて合うヒールがない。転職活動でヒール履かざるを得ないけど足指の爪が押し潰されてボコボコに変形して血豆になってる。駅まで歩くだけで痛くて冷や汗出てくる。つらい

2015/07/12 18:55

たとえば今、失職中ゆえに仕事を探しているけど、面接に行く際はスーツにローヒールのプレーンパンプスという服装がまるで制服のように推奨されている。手書き履歴書が推奨されているのと同じくらいに当たり前のこととして。社会人としてのマナーとして。
だけど、わたしにはその4cmヒールすら地獄なのだ。baumkuchen.hatenablog.jp
なので、面接に行く前日は靴下を二枚重ねで履いた足を靴に突っ込んで、靴にドライヤーを当てながら指をもぞもぞさせて伸ばす作業を行うし、ストッキングを履く前には潰れる足関節にテーピングを行うし、駅から歩く場合はフラットシューズを持って行って直近で履き替えたりもしている。特に今の時期は暑いので、自立神経失調症から来る立ちくらみや関節不安定症によるふらつきが出がちなので、慣れないスーツとヒールで歩くことはなるべく避けたいのだ。

ちなみに、会社員だった頃は基本内勤だったので、制服もしくはオフィスカジュアルの私服に対しこうしたものを履いていた。

多くのデスクワークの女性がこうしたサンダルを履いていると思うけど、わたしの場合足が大きいからなのか半年も持たないので、最終的にクロックスに行き着いた。
[クロックス] CROCS Malindi 10127 206 (Espresso/W7)

[クロックス] CROCS Malindi 10127 206 (Espresso/W7)

クロックスってサイズも多いし思った以上に歩きやすくて、1階から4階まで荷物持って歩いても全然滑らないんだ…と今更思った。1年以上履いたけどまだまだくたばる気配がないのもありがたい。


話を戻して、ヒールのこと。
過去に、こういった記事も書いていた。baumkuchen.hatenablog.jp
冠婚葬祭といえば、結婚式に出る際は2週間前から少しずつヒール靴を履く練習をしている。履いて歩いてみて、足が当たって痛い部分には緩衝材のパッドを入れたりテーピングをするなどして、少しずつ足を慣らしていく。神社を歩いたときは転ばないよう必死だった。転んで台無しにしたら、具合が悪くなって台無しにしたら、と。
この記事では勇ましいことを言っているし実際今もそう思ってるんだけど、これが転職活動の面接となるとそうはいかない。転職活動の面接ではいかにマイナスポイントを減らすかという部分が大事になってくるので、やむなくヒールに足を押し込めるしかない。押し込めたところで内定が出ていないんだけど。

何度も言うけれど、おしゃれで履く人や好んで履く人をわたしは否定しない。
わたしが問題だと思うのは、「スーツにヒールが社会人女性として相応しい」というマナー。
ヒールしか履けない人やヒールのほうが楽な人がいるように、ヒールが履けない人やヒールが苦手な人だっている。一概に「フォーマルな場ではヒール」とくくってしまわず、ヒールのないフォーマルな靴があったっていいんじゃないか。ヒールを履くか履かないかがもっと自由に選べたっていいし、フォーマルな場でヒールを履かないことが許されたっていい。


本当に窮屈なのは靴じゃなくて、ビジネスフォーマルという名の同調圧力なのかもしれない。

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