さらさら録

日々のさらさらの記録

人生楽しんでるでぶ女子(notぽっちゃり)はかわいいよ

ぽっちゃり・デブ論争は溝と闇が深いので、ひらがなで「でぶ」って書くことにする。カタカナだと悪口みたいだけど、ひらがなだと文字のニュアンス的にもかわいいでしょ。


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ぽちゃを超えてデブだとデブスのわたしでも思うけど、ポジティブに生きてるデブな女の子は「デブwwwぶっさwww」って笑ってる人たちの何万倍も輝いててかわいいよ

2015/01/16 07:52


わたし自身、でぶで器量も良くないと自覚しているしそれは体重計にも現れている。病気の関係もあって太ってしまい、医師の指導を受けながら少しずつ体重を落としてはいるけど、そんな自分の外見がコンプレックスだった。「だったら痩せればいいじゃん」というのはその通りなんだけど、「痩せるにしても急激に痩せられるもんじゃないし」という思いもあって、元々卑屈だったのが更に卑屈になっていた。
そんなわたしの前に現れた「La Farfa」という雑誌は革命的だった。

【ラ・ファーファ】花咲け!ぽちゃカワ女子


ラ・ファーファというと、少し前に話題になった「マシュマロ女子」という言葉を産んだ雑誌である。少しバックナンバーの表紙を載せてみるけど、「ボンレスハム」や「ダルマ」や「力士」なんかの自虐も使いつつも、「おしゃれするって楽しい!」って気持ちに満ち溢れてる。

la farfa  2015年 01月号 [雑誌]

la farfa  2014年 11月号 [雑誌]

la farfa  2014年 07月号 [雑誌]

こうして並べてみると、カバーガールの渡辺直美が毎回全然違うテイストの服で表紙を飾っているのも見てて楽しいし、「これだけおしゃれの幅があるんだ!」って思わせてくれる。
この雑誌に出てくる読者モデルは全員身長・体重・スリーサイズを公開しているんだけど、数字と見た目って全然違うんだなぁと知った。そして、それだけの情報を公開しても、彼女たちは卑屈になるどころか満面の笑みで紙面に登場しているのだ。世間一般では好ましくないとされるどころか誹謗中傷の対象にもなるでぶをコンプレックスにして俯くのではなく、それを過剰に開き直って正当化するのでもなく、コンプレックスを受け入れ併せ呑んだ上で前を向いて楽しんでいる様子は本当にかわいい。わたしもたまにこの雑誌を買うけど、見ていて参考になるしとっても楽しい。コーデや掲載アイテムのショップだけじゃなくて、ダイエット特集がない代わりにでぶ特有の悩み解決コーナーがあったりして、一般的な女性ファッション誌と一線を画した実用的な内容の記事もあって面白い。ぱらぱらとめくっていると、何だか楽しくて癒やされる。
ラ・ファーファは、「でぶだって、ポジティブにおしゃれを楽しんでもいいんだよ!」と背中を押してくれた素敵な雑誌だ。
わたしはマシュマロ女子というより、重量感やもっちり感から大福系だけど*1、おしゃれをすることが怖くなくなった。ゆっくり体重を落としていくまで、今の自分を楽しもうって思えるようになった。「その服かわいい!似合ってる!」って言われることが増えて、とってもうれしくなった。


そんな独自路線を行くラ・ファーファなんだけど、以前ひどい扱いをされているのを見た。
ラ・ファーファを晒し目的で買い、2chのVIPにスレを立ててアップロードし、それをアフィリエイト転載ブログがまとめてブログ読者が叩く、という嫌なものだった*2。「豚」だの「肉屋のカタログ」だの読んでて気分が悪くなるような言葉が並んでいて、男だけでなく女もデブだの引くだのと叩いていた。
確かに、ラ・ファーファのスタンスは賛否両論を巻き起こすものだろう。「ぽちゃカワ」の定義がちょっと緩すぎるかもなー、と思うこともあるし。
それでも、ラ・ファーファを買ってまで晒したり、ネット上で悪口誹謗中傷を並べて叩いている人たちより、でぶだろうと心からおしゃれや人生を楽しんでいる人のほうがうんと輝いてて魅力的だと思うんだ。

今回のぽっちゃりアイドル「Pottya」にしても、笑顔で生き生きと歌い踊る彼女たちはかわいい。ナタリーの反応を見るとやっぱり賛否両論だけど、思ってたより「かわいい!」って声があって安心した。誹謗中傷も覚悟の上で、それでもぽちゃドルの道を選んだ彼女たちは輝いている。どうか、ひどい罵詈雑言に心を折られないといいな。


健康面を考えたら彼女たちも少し体重を落としたほうがいいかな、と思うこともある。
だけど、体重や体型にとらわれるあまり何も楽しくなくなって余裕もなくなって人を叩いてばかりになるより、太っていても卑屈にならずに自分を楽しんで生きているほうが、精神衛生上よっぽどいいよ。
でぶ女子ライフを心から楽しんでいる女の子の存在は、「痩せこそ正義」という価値観から女性を自由にする価値観を生み出していけるんじゃないかな。願わくば、ラ・ファーファやPottyaが一過性のもので終わらずに、その価値観を定着させていけたらいいな、と思わずにはいられないのです。

*1:ま、わたしが本当にデブスなのか大福系なのかは会ったことがある人のみぞ知るということで

*2:今思えば、アフィリエイト転載ブログ自らがスレ立てしてまとめてたのかもしれない

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