さらさら録

日々のさらさらの記録

季節の変わり目、秋の気配、季節性うつ病

今朝、朝ごはんを作ろうと冷蔵庫の下の方にある野菜室の引き出しを開けようとした瞬間、腰に違和感が。
ぎっくり腰(6ヶ月ぶり3回目)の衝撃。
ここのところ悪くなってた寝起きの眠気をド派手に吹っ飛ばしてくれた。
今回は今までの中で一番軽いけど、ぎっくり腰はいちどやると癖になるということを実感してる。
近頃アレルギーが出てるんだけど、くしゃみが出るたびに腰への負担が怖くて怖くて気持ちのいいくしゃみができずにいる。

秋はなんとなくセンチメンタル

小さい頃から夏から秋に向かう今の時期がとても苦手だった。
秋は自分の生まれた季節だし、好きでもあるのに苦手という特別の季節だった。
秋が近くなると、胸のあたりがすんと冷たくて鈍くて重い痛みに覆われて、真夜中に気温の下がった砂漠の上を裸足で独り歩くように心細くなるのだ。

そんな気持ちに襲われると、かばんの中からタオルハンカチを取り出して握り締める。
心細さや孤独感を紛らわせようとするのか、甘いものに手が伸びてしまう。
やたらと眠くなるので、秋の夜中をのんびり楽しめなくて、いい年してぬいぐるみや抱き枕をかかえて眠る。
わけもなく涙が出て、世界の中で自分だけが大きなガラス玉に閉じ込められたように世界を遠く感じ、寂しくて独りだけ地球に置き去りにされたようになる。

秋になるたびに、なんとなくセンチメンタル…の枠を超えた抑うつに悩まされてきた。
今の主治医に会って、季節性うつ病を知り、この時期に心身の調子を崩す人が多いことも知った。


季節性うつ病って?

マンガで分かる心療内科にも取り上げられてるし、徐々に認知度は高まってきたのかな。
Yahoo!ヘルスケアから引用すると、

過眠
しっかり睡眠をとっても寝たりない状態が続き、朝起きられないといったことが続きます。

過食(体重増加につながりやすい)
通常より多く食べ物を欲するようになる傾向があります。

炭水化物・甘いものの渇望感(体重増加につながりやすい)
パンやごはん、いもなどの炭水化物のほか、甘いものをいつもより欲する傾向があります。

という特徴が挙げられている。
不眠・食欲不振といった一般的なうつ病の症状と真逆なので、なかなか理解されない一面がある。
本人にとってはつらくても、周りから見たら都合がいいだけに見えるかもしれないな。


対処法は光を浴びること。
ということで朝起きたらまずカーテンを開ける癖がついたんだけど、ここ最近朝からすっきり晴れてくれない…。
しかも日光過敏症があるので、長く日に当たるのも難しい。
なかなかうまくはいかないもんだ。



季節がうつろうように、心もうつろう

心身が不調なのは、とてもしんどい。
季節性うつ病といかないまでも、なんとなく気分が塞ぎ込んですっきりしない人や、なんとなく眠い人もいると思う。
でも、襲われる不調の一部は季節の移り変わりによるものだ、と知って心が少し軽くなった。
季節が巡ることは当然のことと受け止めているのに、どうして心が落ち込んでしまうと焦ってしまうんだろう。
心の状態が沈んでしまうことも季節の一部として、「今はそういう時期だから落ち着くのを待とう」と受け止められるようになった。
自分が悪いんじゃない、季節のせいなんだ、と思えるようになったことで、素直にこの時期の過剰な寂しさを受け入れられるようになった。

これを書いている今だって、とても寂しくてたまらないし泣きたいし抱き締めてもらいたくてたまらない。
それも季節の一部なんだよと、ぬいぐるみや膝やタオルケットと一緒に抱えて眠りたい。
季節によるものだから、だいじょうぶだよ、って。



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秋の混ざった夕日がきれいで撮りたくて、でも開けた場所に移動するまでの少しの時間に沈んでしまった。早い。

タイトルにした「秋の気配」はオフコースの曲から。
複数の作家にこの曲をモチーフにした短編小説を書かせたら、まったく違うストーリーの作品ばかりができるだろうな…と思う。
それくらいに解釈に幅を残した歌詞と美しく物悲しいメロディは、まさにこの時期に似合うね。

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