さらさら録

日々のさらさらの記録

反響と答えと追伸―昨日のエントリに寄せて

昨日書いたエントリの反響が大きくて、わたしが一番驚いている。
疑問などもあったので、答えられる部分は答えたい。そして、それ以上に伝えたいことがあって、キーボードを叩いている。
昨日のエントリのコメントへのお返事も見ていただけると幸いです。

専門職って何だ?

ずばり言い当てられていたり、自分も同じだと言った方がいたけど、図書館司書のこと。
本が好きなだけでなく、本や情報を紹介したり分類することで、人や世の中に関わりたいと思った。
高校時代、自習の面倒をよく見てくれた教師たちや友達にも応援された。たまたま、部活の顧問の教え子が図書館司書に就いていたということもあるのかもしれない(正規か非正規かはわからなかった)。
それにしても、あっさり当てる方がいるあたり、司書の待遇の劣悪さが察せられる…。

大学では別の学問を専攻しながら、同時に司書課程を履修し単位を取得した。…取得はしたけど、単位取得=資格取得と見なされる資格であるため、公的に司書資格を持っていると証明する手立てはない*1
掲示板に教職課程を取っていた人間は証明書を発行するので学務へ行くようにと貼られていたときに、「え、学芸員と司書は証明書もないの!?」と友達と愕然とした。
世間知らずと言われてしまえばそれまでの話だが、高校3年の全能感に溢れていた頃、わたしは司書になるんだなれるんだと愚かにも思い込み、その道をひた走ってしまった。

余談だけど、今も図書館学関連の教科書は捨てられずにいる。
そして、去年ハローワークで適職診断を受けた際、しつこいまでに「図書館司書」の5文字が現れた。


パワハラ?思い込みじゃないの?

パワハラに関してまとめたページ|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト(うつ病・自殺対策を含む)|厚生労働省
こちらのページを参考にした。最初の会社で受けた行為は(2)(4)、前職で受けた行為は(2)(3)(4)(5)に該当する。
前職では、コンプライアンスホットラインに相談しようとして止められたことがある。
また、10人ほどの営業所なのに、わたしが入社してから退社するまでの1年4ヶ月の間に、わたし以外に緊急入院した人間が3人いた。
客観的認定を受けていないため、一方的にパワハラと言っていると言えばそうなるだろう。医師から因果関係を指摘されたPTSDや身体の病気を発症してはいるけれど。

パワハラに二度も遭った自分が悪いんじゃないかと何度も自分に問い、自分を責めたけど答えは出なかった。自分ががんばれなかっただけなんじゃないか、環境のせいにして逃げようとしてるんじゃないか、そう言って診察室で声を上げて泣いた。
主治医には、「そうして自分を責めたところで、いじめられた側に理由を探すのと同じことですよ」と言われた。

このことに関しては、まだ向き合うだけの心の体力がなくて、しっかり書ける自信がない。
指が震えてきたので一旦ここで切るけど、いつか向き合える日が来たらきちんと書きたい。



http://instagram.com/p/sH7jrmmDhE/
この前、ベランダの月下美人が咲いた。
あまりに急で、しぼんでしまう前に慌ててベランダに出て撮った。
ふくよかな香りがベランダを越えて部屋まで漂ってきて、一晩の命と大きく咲き誇る花は白く凛として美しかった。




君に間違ったことはなく 道を誤ったこともなく

ここからが伝えたいこと。

朝、通勤のバスの中ではてブアプリを見ていたところ、ホッテントリ入りしていてびっくりしていた。
そして、「甘えだ」「自己責任だ」「病気を言い訳にするな」「人や環境ののせいにするな」「悲劇のヒロインぶってるだけじゃないの」「逃げてるだけじゃないか」という言葉を想定しながら恐る恐るブコメを開いた。これらの言葉は書く時点である程度想定していたし、わたしが普段から自分自身に対して思うことでもあった。

そこに並んでいたあたたかな言葉に、涙がこぼれた。

朝から泣いたらアイメイクが崩れる、そう思いながらもじわじわと涙がこみ上げてきた。
「書いてくれてありがとう」と言ってくれる人が何人もいて、共感してくれる人が何人もいる。
体調や精神面を気遣ってくださる人もいて、わたしがあのエントリを書いた意図を汲んでくれる人もいる。
わたしの存在や能力を肯定してくれる人がいて、わたしの幸せを願ってくれる人がいる。
わたしのエントリをひとつのきっかけとして、様々なことを考えたり感じてくれる人がいる。

それは、身を切られる痛みを感じながらあのエントリを書いたことに意味があったんだと思わせてくれるのに十分だった。
仕事から帰るバスの中で読んで、思い切り泣いた。

はてブツイッターなどでコメントを寄せてくださった方々に。
そして何より、読んでくださった方々に。
心から、ありがとうを言いたい。

そして。
今度はわたしが、「あなたの選択は間違いじゃないよ」と言えるように、優しさと強さを持った人間になりたい。そう思った。

君に間違ったことはなく
道を誤ったこともなく
ありのまま何もない君を
見失いそうな僕が泣く
(月になって - Syrup16g


Syrup16g - 月になって - YouTube

*1:私立大などでは大学独自に証明書を発行している場合もあるようだけど、わたしの大学の場合成績証明書を発行し該当の単位にチェックを入れて提出するくらいしかできない

(c)2015 nagisarasa All Rights Reserved.