さらさら録

日々のさらさらの記録

わたしの目は濁っている-飛蚊症のこと

飛蚊症とわたしのこれまで

最近、持病のひとつの飛蚊症がひどくなった。

飛蚊症は糸くずや虫のようなものが視界をふよふよしている症状。
わたしの眼はは持ち主に似たのかとても屈折がひどくて-10Dを超えている。遺伝ということもあり保育園に通う時点で裸眼視力1.0を切っていた。
近視の人は飛蚊症になりやすくて、わたしの場合は保育園の頃から、白い壁や空をぼーっと見ていると糸くずが見えた。
目を動かすと、その糸くずもついてふーっと動く。
自分にしか見えない、妖精の通った跡だと勝手に思って遊んでいた。

そのうち、勉強でノートに向かっているときにも飛ぶようになった。
虫だと思って追い払おうとして顔面を引っぱたいたことは何回もあるし、最近もやってしまった。
とにかくうっとうしい。邪魔で邪魔で仕方ない。
でも、ハードコンタクトを使っていて検診を受けていても何も言われないので、こんなものなのかな…と思っていた。

これが飛蚊症だと知ったのは大学生になってからだった。
普通はそこまで早く出る症状ではないらしい。
あるとき、検診でいつもと違うメニコンに行ったとき、「大きな眼科に行って精密眼底検査を受けるように」と言われた。
近視が強すぎるので網膜を調べる必要がある、と。
びっくりして慌てて検査して、飛蚊症であることがわかったのだ。

飛蚊症と近視と網膜の関係って?

眼球の中には硝子体というゼリーで満たされた組織があって、その浮遊物が飛蚊症になるのだ。
どうして近視の人は飛蚊症になるのかというと、眼球が横長の楕円上に変形していくから。伸びた分だけ硝子体が網膜から剥がれやすくなって、その分浮遊物も生じるというわけ。
いずれは加齢で起きる現象なんだけど、強度近視の人は早く始まっちゃうんだそうだ。

で、眼が変形すると、その分網膜*1が伸びる。
伸びた分、裂けやすくなったり剥がれやすくなって、網膜裂孔や網膜剥離と言われる状態になる。
飛蚊症が急に増えたらその徴候があるので、眼科で眼底検査をするのが大事。

というのが、以前眼底検査したときにわたしが受けた説明。
ついでに、「いつ裂けてもおかしくないから飛蚊症が増えたらすぐ検査しに行きなさい」とも言われているし、「眼に物をぶつけないように」とも言われている。
そして飛蚊症がひどくなったので、眼科の門を叩いたのである。

精密眼底検査を受けてきたよ

検査としては、コンタクト使用者にはお馴染みの眼圧検査・屈折検査・視力検査のあとに、瞳孔を開く目薬を点してから光を当ててレンズを使って網膜を見る流れ。
瞳孔を開くと眩しい上にダイレクトに光が視神経に当たって痛いんだけど、背に腹は代えられないということで腹をくくって受けてきた。
最初はいつもの通り機械の前に座って受けていたんだけど、「濁りがひどくて見づらいから、コンタクト入れて接眼レンズ使って見やすくしますねー」と先生が言った。
「眼に麻酔しますねー」と言われて、え、コンタクト入れるのに麻酔!?と思っていたわたしが甘かった。

コンタクトで眼球を保護して、その上にレンズを当てたのである。
目玉にレンズ当たってるし、光がさっきより眼の中に入ってくるし、レンズでしっかりまぶたホールドされてまばたきできないし、その状態で上見て、右上見て、右見て、って言われてもどっちがどっちだかわかんないし、そもそもわたし顔動かさずに下見るの苦手だし、もう眼も痛いし眼の周りの筋肉も痛いつらい痛いーーーーーーーーー!
口元に力が入って変顔になるし、痛くて頭が動くので看護師さんに頭を押さえつけられるしで、終わったときには眼の乾燥による涙と鼻水で顔がどろっどろ。
右目が終わって顔拭いて次は左目。
終わったときにはぐったり。

帰るときは瞳孔が開いてるせいか視点が合わなくて、メガネをかけても遠くがよく見えないし近くを見るときは裸眼じゃないと見えないしで、ちょっとだけ老眼気分になった。
眼科に行くときは車に乗って行くと危ないね。運転できないけど。
階段が危なくて怖かった。

結果的に裂けてなくて、今日再検査しても裂けてなかったのでたぶん大丈夫そう。
ものすごく痛かったけど、しっかり見てもらって異常がないことを確認できたんだから、必要な痛みだったと思いたい。
そして残る問題は、飛蚊症に治療法がないこと。
右目の真ん中にふよふよ漂う糸状菌の集団みたいなものが邪魔でうっとうしくてノイローゼになりそう…。
早く慣れるといいなぁ。


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あまりにつらくてディアボロジンジャーをご褒美に買ってしまった。
がっつり生姜とグレープフルーツのほろ苦さですっきり!
ディアボロジンジャーの復活もうれしいけど、水出しミントジュレップソーダとソルティライムも復刻してくれないかなぁ。

*1:カメラで言うフィルムの部分

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