さらさら録

日々のさらさらの記録

彼女とわたしの約9年

友達という言葉から連想する関係と、わたしたちは少し違うかもしれない。
彼女とわたしは、一度たりとも会ったことはないのだから。

彼女と初めて交流を持ったのは、わたしが大学生のとき。
当時わたしはYahoo!ブログでメンヘラ全開の日記を書いていて、同じくYahoo!ブログを書いていた彼女がコメントをくれた。
確かその記事はハチクロについてのエントリだったな。
そのブログを書いていたことは黒歴史だけど、それを書いてなければ彼女に出会うこともなかったので、黒歴史にも無駄はない。
と思いたい。

名古屋の大学生のわたしと、東北に住む年下の女の子と。
ふたりとも音楽が好きで、少しメンタルが弱くて。
Yahoo!ブログ・mixiTwitterと交流の媒体を移し、
わたしは大学生から会社員・無職・フリーター・会社員と立場を変え、彼女も立場を変え、
それでもずっとやり取りを続けてきた。

彼女が東日本大震災被災し、連絡が取れなくなったとき。
仕事が手に着かないくらいそわそわして、毎日何度もGoogle Personfinderで名前を探した。
連絡が取れたときには声を上げて泣いた。
会ったことがあるかないかなんて関係ない、大事な友達が無事でよかった。その気持ちでいっぱいだった。


苦しいとき、戸惑うとき、彼女は手を差し伸べてくれた。
かつて、わたしに送ってくれた手紙とCDは、今も読み返しては生きる勇気をもらっている。
彼女は、わたしの人生を間近で見てきたひとりだと、わたしは勝手に思っている。


会ったことも、そういえば電話したこともないまま、約9年になる彼女とわたしの関係。
ネットがもたらした、ちょっと不思議で確かな友達。

今日は彼女の誕生日。
どうか、この1年が、きらきらしたもので溢れる1年になりますように。

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