短歌な新年会に行く

木曜日、短歌な新年会に行ってきた。名古屋の歌人が集まって飲み食いする会だったのだけど、とても楽しかった。冒頭、加藤治郎さんが挨拶の中で「短歌やっててよかったーっ！」と仰ってたけど、帰り道はずっと「短歌やっててよかった……」と思い続けていた。当初は「わたし如きが行っていいものか」と思っていたのに。

夢のように楽しくて、帰り道には幹事さんだけでなく、短歌に向き合うきっかけをくれた卯野抹茶さん（id:macchauno）にも改めて感謝したし、短歌をやると決めるどころかこうして生きることを決めた自分にも感謝していた。

生きていれば、こういう日も来るのだよ。生きててよかったよ。

チプカシを買う

もう10年近く愛用している時計が止まった。朝、出勤時に時間を確認したときは動いていたのに、昼に腕時計を見たときには止まっていた。まだ電池交換して1年も経っていないのに、と時計修理技能士さんのいる時計屋さんに持って行ったところ、やっぱり電池残量はあるとのことでオーバーホールになった。ここまでオーバーホールなしで動き続けたのだからいい頃合いだろう。これを機にきれいになっておいで、ルキアちゃん。

さて、オーバーホールは約10日ほどと言われたけど、その間に腕時計がないのは不便だ。わたしは地下鉄通勤をしており、電車に間に合うか否かをわざと3分早めたアナログ腕時計で判断してるからだ。ということで、間に合わせにチプカシ（チープカシオ）を買った。チプシチ（チープシチズン）と迷ったけど、一番かわいいと思ったものにした。

一番人気のモデルらしく、しまったなあという気持ちもありつつ、まあ持ってて損はないかなあとも思う。軽いし文字盤が大きくて見やすいのはいいね。大きい分、文字盤が皮膚に接する面積も大きくてちょっと慣れないけど、メタルベルトに慣れた腕にはラバーベルトの密着感が窮屈だけど、楽天ポイントを使って買ったNATOベルトが来れば解決するでしょう、たぶん。NATOベルトに交換しちゃえば被り問題もいくらか解決するでしょう、たぶん。

ということで、チプカシけっこう気に入ってます。ルキアちゃんが帰ってきてからも、気分に合わせて着けようかな。ググったら自分で電池交換もできるみたいだし、安いとはいえそれなりに使っていけたらいいな。

『勝手にふるえてろ』を観てきた

Twitterで話題になっていた映画。

いやー観てよかった！

松岡茉優ちゃんがヨシカにしか見えなくて、痛みもみっともなさも何もかもそのままで向かってくる。ヨシカの痛み、人との距離感、暴走する自意識、「ヨシカは俺だーーー！！！」と叫びたくなるほど。それでいてとってもキュート。松岡茉優ちゃんの演技は素晴らしいって言葉じゃ称賛できないほど、彼女がこの映画で映画賞取らなかったら嘘だよ。

そしてヨシカに言い寄る二を演じた黒猫チェルシーの渡辺大知くんもとてもよかった。もう、絶妙に気持ち悪い。ヨシカも二も、絶妙に気持ち悪くて痛くてウザくて、なのに破綻することなく愛すべきひととして存在してた。イチ役のDISH//の北村匠海くんも、つかみどころのない存在感が光ってて、あー王子だ……ってなった。この三人のキャストだからこそ存在した映画。

映画を観ている間は胸のあたりがちりちり痛くてうまく息ができなかった。あちこちに自分の断片がちりばめられていて刺さるえぐる。痛いのに心地いい。テンポの良さと演出の鮮やかさなんだろう。

あー、たくさんの人に観て欲しい。なのに上映館が少ない悲しみ。どうか少しでも増えてくれますように。