さらさら録

日々のさらさらの記録

うたの日出詠歌 17.01分

うたの日というインターネット歌会に出詠した歌、1月分のまとめ。
遅くなってしまった……。


01/01 鼻歌のように軽くてやわらかなたましいひとつを抱いてゆくのだ/『 平成二九年の抱負 』

01/02 寝起きにはパンチの効いた味噌汁を平坦な日などないかのように/『パンチ』

01/03 ミイラにも命は確かにあったのだ干からびているときめきにだって/『ミイラ』

01/04 Deleteキー叩いて消去した文字が金星あたりで並んでいる冬/『去』

01/05 山茶花が赤白並んでいる校庭始業式までもう少し寝かせて/『庭』

01/06 少年はうつむき彼の靴を見るくちびる噛むのは隣にいるため/『ボーイズラブ

01/07 飴色のつげ櫛ひとつを形見とし祖母によく似た癖毛を梳かす/『櫛』

01/08 さよならのさの音を掻き消すように新春シャンソンショーの始まり/『S音』

01/09 為政者が隠し持っている剣に気付かずじまいの僕らの日常/『政』

01/10 手袋にあずけた両手が震えてる今日このごろの白菜の白さ/『自由詠』

01/11 点描で模様を書き足していく傘の名前を宇宙としましょう/『ウ冠』

01/12 一針と編み進めるたびこんがらがる柔い毛糸とあなたとわたし/『毛糸』

01/13 ばっかんとぽたぽた焼を割っていく母ちゃんの指先にもひびが/『ひび』

01/14 少年よ 勇気の鈴をりんりんと鳴らして進めよビルの林を/『林』

01/15 勢いよくカッターシャツに抱きついた指がぽろろんストライプ鳴らす/『 ストライプ 』

01/16 コンビニで100円セールだったから生きてる君に赤飯あげよう/『赤飯』

01/17 消しゴムを拾う彼女の背をめがけ角度のついた直球投げる/『角度』

01/18 盛装で写真を撮れば姉よりも姉らしく見える妹は妻/『 姉妹 』

01/19 太ももの点A及び点Bを最長距離で同時に撫でよ/『 及 』

01/20 蜘蛛の巣がどんなに燃えていようともチャイムは今日も定時を告げる/『 チャイム 』

01/21 泣く君のまつげのカールに魅せられた俺は骨まで溶かされていく/『 男は女性視点で/女は男性視点で 』

01/22 君の持つうすい瞼に触れさせて 無理なら紙で指先を切る/『瞼』

01/23 芽吹いてる桜の下で君を見た 春にはすべてが萌えていたのだ/『萌』

01/24 親指をすべらせ「うふふ」と打つときの関節のしわも微笑んでいる/『うふふ』

01/25 破られた手紙の半分握り締めああもうどこにも地図はなかった/『破』

01/26 懐かしい人の香りのシャンプーを見つけてしまった知りたくなかった/『香』

01/27 いくつもの人生が職員室にあるとも知らずに呼び出し無視する/『職員室』

01/28 不完全なものを愛して生きるならそのレールから飛び降りてみよ/『全』

01/29 Tシャツがお日さま色に染められるシーツもタオルも私も一緒に/『染』

01/30 手に提げた金魚のいのちも知らないでほほえむ君のくちびるも朱/『金魚』

01/31 たなびいた光のほうきが夕方の空を掃除していく隕石/『隕石』

花粉症が突然悪化した

 わたしはスギアレルギー、つまり花粉症持ちだ。定期的に通っている内科でアレルギーの薬をもらい服用することでひどくならずに済んでいたのだが、今年はそういうわけにいかなかった。鼻水がだくだく出て詰まり喋れば鼻声である。頭も耳も痛くなってぼんやりしてきたので慌てて耳鼻科へ駆け込んだ。追加の抗アレルギー薬と点鼻薬をもらってきたのだが、これが効いてくれることを願っている。

 マスクに吹きかけるように薄荷油とレモングラスでアロマスプレーを作ったのだが、鼻が通る以前にいい匂いで癒されている。30mlのスプレー容器にエッセンシャルオイル数滴とエタノールと水を入れて振るだけ。わたしは不織布マスクだとかぶれてしまうため布マスク(セリアで2枚入りのプリーツ加工のものを見つけた)の上から不織布マスクをしているのだけど、布マスクにこのスプレーをしておくと蒸れが緩和される、気がする。

 あと、鼻のど飴的なものを買ってみたけど、鼻と喉よりお腹がすーすーして大変なことになった。使い方を間違えたのかもしれない。

 花粉症、これで乗り切れるといいなぁ。

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